2013年10月23日 11:07:32

神について思う

を忘れた時代



自由主義が発達し、権威とか権力から解放される事によって現代人は、罪から解放されたように錯覚している。

神を怖れなくなったからである。神を否定したからである。
しかし、神を否定したからと言って罪から逃れられるわけではない。

科学の進歩によって多くの人間は神を蔑ろにするようになった。
神を怖れる気持ちを失ったのである。
神を怖れぬ事は、罪を怖れる気持ちを失せさせる。

現代は罪を忘れた時代になりつつある。

科学技術や医療が発達し、人は全知全能の力を得たかの如く思い上がっている。
しかし、人間は生病老死のうち何も解決はしていないのである。

科学技術は、核兵器や生物兵器、毒ガス、化学兵器と残虐な兵器を生み出し、
人を愚かさをあます事なく証している。
科学技術が発達すればする程、人の罪はますます重く深くなっている。
科学の発達は、人を罪から解放してくれるわけではない。

神の力を手にしたから聡いのではない。
心が伴わなければただ愚かなだけだ。

罪は人が創り出す事である。

何をしても許されるからと言ってこの世から罪がなくなるというわけではない。何をしても良いというのではない。
罪は、人間自身が創り出す事である。
神が許されるというのならば、より強い自制が求められる。

罪は人間が作るのである。神が創るわけではない。
神は善悪を超越した存在である。

神を侮り、罪を怖れなくなった人間は、横暴となり、残忍になる。
神を利用し、神の名の下に罪を重ねる。

人は、驕り高ぶっている。
誰からの諫めを聞かなくなり、暴虐の限りを尽くしている。
この世の資源は無制限ではない。
自ずと限りがある。
人の一生にも限りがある。

限りある存在である人間が、限りない存在である神を侮れば報いは必ずある。
欲望には限りがない。欲望には際限がない。
限るある者が限りない欲望に囚われたら破滅するのは必定である。
それが罪である。

人は愛に背き、愛に背かれる。
肉欲は愛を消滅させる。

なぜ、何のために、誰のために生きているのかさえ問う事はなくなった。
ただ快楽を貪り、快楽を得るために生きる。

神を怖れぬ者は、自分の存在意義を見いだせなくなる。
己の生が空しくなる。
それこそが罪の報いである。

金は罪の象徴である。
金は空しい。
金によって人は魂を奪われ、金の亡者となり。

金は虚しく、金のために犯す罪も空しい。
金のために、魂を売り、親も売る。

金のために、年寄りを騙し、人を殺す。
誰ががこの罪を裁くと思うか。

人は、罪を自覚さえできなくなっている。

己の罪を認め、受け入れるからこそ、罪を悔い改める事が出来るのである。
己が犯した罪を理解できない者が罪を赦される事は出来ない。

人は、自分の定めた内心の法によって裁かれるのである。

人は常に神と対峙して生きているのである。
他人は騙せても自分は騙せたりはしない。

罪悪感で押し潰されそうである。

心の平安は、罪から解放された時、以外に得られない。

己を怖れているだけでは神の許しは得られないのである。

神を信じない者は罪から逃れる事はできない。
なぜなら、神の許しを得られないからである。



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