神について思う

人は皆何も変わらないと思っている。



神様。

人は、皆、何も変わらないと心のどこかで思っているわ。
昨日と同じように日は沈み。
今日と同じように明日日は昇る。
そう信じ込んでいるのよ。

しかし、気がつくと何もかもが変わってしまっている。
老いというのは、残酷よ。
時は何もかもすべてを奪い去っていってしまう。

若さも、希望も、夢も、可能性さえ奪い去っていく。

振り返るとそこには誰もいない。
あなたは、もういない。

昔は何もかもが喜びに満ちていたわ。
食事を作るのも、掃除をするのも。
心がときめいていたもの。
些細な事でも、あなたがいたから、子供達がいたから。

団欒には、笑い声が満ち。
子供達がふざけ合っていたのに・・・。

今は誰もいない。
今は何もする気になれない。
暗闇が広がるだけ。

若い時は、若いと言うだけで、何も恐れてはいなかった。
死ぬ事すら、神様すら恐れてはいなかった。
でも、不思議ね。

年をとると急に怖くなるの。
大切な事は、失った時、気がつくのね。

神様。
あなたを信じ、受け入れる以外に救いがない事を悟りました。
もう私たちの力では押し戻しようもない。
非力で無力なの。

救いは神にしかない。
神を信じる事でしか救われない。

あなたは希望。あなたは救い主。
神様。神様。
あなたは灯火。



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