2013年10月23日 11:07:32

神について思う

旅立つ時、


自分の生き方ってこれで良いのかといつも迷い悩んでいます。
でも結局自分の生き方しかできないんですよね。
人を羨んだり、真似しても、結局、猿まねにしか成らないですから。
片意地を張らすに自分らしい生き方をすればいいんだと思うようになりました。
たとえ成功しても自分らしくなければ納得させる事は難しいですけれど、逆に、失敗しても自分らしいならば仕方がないと自分を納得させる事ができますからね。
人間、結局、我が儘にしかなれないんですね。
僕は、そう思うようにするようにしています。

しばらく旅行をしていないので旅に出たいなと思う事はあります。
若い頃は一人で良く旅をしました。
でもなんだか、社会に出てからの旅というのはせわしないんですね。
日本人って何であくせくしているんですかね。
よく仲間に自分を忘れるために旅に出るんではない。
自分を取り戻すために旅に出るんだと言ったんです。
外国映画など見ていると旅立ちというのは、広い世界に挑戦していく事を意味するのですが、
日本人の旅というのは、なんだか自分の世界に逃げ込むためにする気がしますね。
新しい事に挑戦をしようと思った時、旅に出たいですね。

息子は、新たな冒険を求めて旅立とうとしています。
親としてみれば心中複雑なものがあります。
でもいずれは、巣立っていくのですから、早いか遅いか。
いつまでも自分の傍にいて欲しいというのは親のエゴでしょう。
その先に何が待ち受けているかは解らないけれど、前を見て迷わずに進めと言いたいですね。
若い頃の旅は、自分を大きく飛躍させてくれるものです。

気がついたら自分も還暦になり、振り返ってみると恥ずかしい事ばかり。
何をしてきたのかなと言うのが本音ですね。
何が正しくて、何が間違っているかは最後まで解りません。
経営者にとっては結果が全てです。
どんなに真面目に努力しても、結果が、悪ければ何を言われても仕方がないですし、逆に、適当にやっていても、運良くいい結果がでれば、それだけで評価されます。
口幅ったい事を言うようですが、最後は、自分を信じた事をやるしかないのだと思います。
だから、経営者仲間は他人を批判するゆとりがないものです。
その時その時に最善を尽くすとしか言いようがないですね。
自分が正しいと思う事をやっているだけで精一杯で、迷いがあったら何もできなくなってしまいますからね。
上手くいっても失敗しても、人は人と思うしかないですよね。
そんなこんなで、やっと入り口に立てたと思ったらもう還暦ですよ。

僕は、ボランティアというのは、大切だと思うのです。と言うより、ある意味で経営の本質的な部分です。
なぜ会社をこんなに苦労して経営しているのか。
それだから、社会奉仕行為というのは、ある意味で独善的で我が儘、自己満足的なものでいいと思うのです。
なぜ、社会奉仕をするのかと言うより、自分達の会社がどう社会に貢献していくか。
貢献しているかを実感として、社員達も半信半疑かもしれませんが、自分達の会社がただ金儲けのためにだけしか存在意義がないのだと思う事は悲しい事ではないですか。
だから僕は、儲からない時こそむしろ献金をし、奉仕活動をすべきだと思うのです。
それで皆の心が一つになれるとしたら素敵な事じゃあないですか。
心にゆとりが持てない時だからこそ、心にゆとりを持てるようにするのが経営者の仕事だと私は、思うのです。

ボランティアというのは、自分が何で働いているのかの一つの応えだと思うのです。
嘘でもいいから、自分達の仕事は世の中のために役立っているんだと働いている者達に思わせたい。
信じさせたいというのは、多くの経営者の思いです。
なぜなら、ほとんどの経営者は何らかの使命感を以て仕事に邁進しているのに、その使命感が社員になかなか伝わらなすからです。
時には、自分の思いだけが空回りしてしまいます。

歳をとるとそれが昂じて、どうしても勲章が欲しくなる。大勢そういう方々を見てきました。
勲章をもらうというのも悪くはないかもしれません、でも、僕は、あまり勲章をもらいたいとは思いません。
それこそ自分の志が皮相なことに思えるからです。
それより、社員達の心に勲章を持たせたいと思っています。
その為には、何かしら目に見えて、世の為、人の為になる事を実践する事だと思うのです。
だから自腹を切らず、自分一人ではなく。
社員皆で分かち合えるような奉仕活動ができたら素敵だと思います。
たとえ嘘だ、偽善だと言われようとも。自分が世の中のためになっていると信じたいじゃあないですか。
しかもそれが少しでも社員や仲間と分かち合えたら素敵だと思いませんか。
そして、それを決めるのは自分であり、それが自分役割だと思っています。
だから、堂々と会社の金を使う。使ってやるんです。
僕個人がボランティアをしているわけではないのですから。
良いことは分かち合うべきです。
僕も子供病院に毎年わずかですけれど寄付しています。自己満足かもしれませんが。
僕にとってはありがたいですよ。寄付させていただいていますというのが本音ですね。
感謝、感謝です。
さっきも申しましたが、人間なんて我が儘にしかなれない気がします。
だったら、自分らしい生き方をするしかない。その一つが社会奉仕ですね。
端から見たら、ええ格好しいだ、偽善だと言われても、否、むしろ言われた方が、社員にとってはいい事だと思っています。
なぜなら、一番自分事を理解してくれているのは、社員達だからです。
経営者は孤独だと言いますが、僕は孤独だと思った事はありません。
大体孤独だなんて思ったら一日だって経営者なんてやっていられません。
孤独だと思うのは、自分が孤独だと思いたいから思うのだと言い聞かせています。
社員を信じられなくなった時、社員を信じられないのではない。
社員を信じている自分が信じられないのだと戒めています。
今、思えば本当に大勢の人に助けられてここまで来たなと実感します。
自分は幸運だったとも思います。



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