2013年9月31日

神について思う

神と仕事



どんな仕事でも始めるのは容易い。
しかし、それをやり遂げ、成功する事は難しいのである。
仕事を始める前は、誰もがバラ色の未来を思い描く。
しかし、仕事を始めて見ると思い通りに行かない事が沢山ある事に気がつく。
仕事をやってみると大変なのが解るのである。
肝心なのは、そこで諦めてしまうか、否かである。
そこで諦めてしまったら、仕事は成功しない。当たり前な事である。
そこで諦めずに、打開できた者だけが仕事を成就できるのである。

誰がやっても簡単にできる仕事は、それ以上の仕事ではない。
誰かやっても難しい仕事だからこそ、やりがいもあれば、成功したら、それだけ得る物も大きいのである。
困難に壁にぶつかってそれを克服するからこそ他人に真似する事のできない仕事ができるのである。
なぜ、共産主義的な世界、全てを結果によらず平等にしてしまうという考え方が上手くいかないのか。
それは、仕事の本質が、努力しないと実現できないようにできているからである。
努力したら、努力したなりに報われるから仕事に熱中できる。

多くの仕事は、ただ、教えられたようにすれば、成功できるわけではない。
どんな仕事でも、仕事をする者の意志を感じなければ成就できない。
考えや信念もなしに仕事をしても成功は覚束(おぼつか)ない。
端から見れば、簡単にできるような事でも、実際にやってみればそんなに、簡単にできるものではない。
だからこそ、心を込めて働かなければ、仕事は上手くいかないのである。

例えば、商店の売り子である。
商品を売るなんて誰にでもできると思う。
他人のやっているのを見ると簡単そうに見える。
しかし、実際に物を売ってみれば、それがどれだけ大変か解る。
第一に声が出ない。
お客様がついても上手く説明ができない。
説明どころか挨拶も、ろくろくできない。
でも、はじめて商品が売れた時、お客様からありがとうと言われた時、無上な喜びを感じる。
それこそが仕事の励みになるのである。

それが神が人間にお示しになっている真理である。

仕事で大切なのは使命感である。
人が容易くできない事を成し遂げた時、自分に与えられた使命のようなものを感じるのである。
その時、自分と他者との違いに気がつくのである。
そして、自分にしかできない事を見いだすのである。

母は、子を産んだ時、その子の母親は自分でしかない事を思い知らされる。
しっかりと自分にしがみつき、自分がいなければ生きていけない存在がいる事を思い知らされるのである。

それが自覚である。
自覚はやがて確信へと変わる。
それが自信である。

自信をより強固なものとするのが信仰である。

経営とは科学である。
故に、立証する必要がある。
単に自分がいいと思えば成功するわけではない。
自分がいいと思った事を、組織化し、生産し、それを売る事によって自分が考えた事が正しい事を立証する必要がある。
それが事業なのである。
そして、経営は事業なのである。

商売というのは、儲かっているようで儲かっていない場合があり、儲かっていないようで儲かっている場合がある。
何処にその差が生じるかといえば、論理である。
経営というのは合理的な行為である。
だからこそ神の摂理を感じるのである。

仕事の目的は、金儲けだけではない。
むしろ金儲けは副次的な事である。
大切なのは、仕事そのものから来る喜びである。
仕事を達成した時に得られる達成感である。
いくら大金を得られても動機が不純であったり、不正な事であれば、後が続かない。
神の祝福を得られないのである。
金を得る意義がないのである。

いくら美人と結婚しても
愛のない関係は不毛である。
それと同じである。

仕事自体に生き甲斐を見いだせなければ、その働きは不毛である。

やってみて大変な事に気がついた時から、仕事は始まるのである。
簡単に上手くいかない事は最初から解っている事である。
しかし、誰しもがやってみないと、実際、大変な事に気がつかない。

生きるとは、大変な事である。しかし、困難さから逃げていたら生きる喜びにも気がつかないのである。
与えられた課題がむずしければ難しい程、得られる喜びも大きいのである。

だからこそ、困難に問題に挑むのである。
それこそが神の与えた試練なのである。

困難な問題を克服した者のみに神の祝福は与えられるのである。


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