最後に、私は、立ち上がり、

 信仰の目的とは何ですか。
 信仰を成就するとはどういうことですか。

 とその方に尋ねた。
 そうすると、その方は、私に向かって微笑み、次のように言われた。

 幸せになることですよ。
 お幸せに・・・。

 そう言い終わると、その方は、空を見上げ、右手を少し挙げて、こう祈りを捧げられた。

 ああ、神よ。
 神。
 偉大にして、至純なるもの。
 絶対なるもの。
 不滅なるもの。
 完全にして、無欠なるもの。
 広大無辺にして、限りなきもの。
 慈悲深きもの。
 唯一無二なるもの。

 嗚呼、神よ。
 神よ。
 いつまでも、我を見守りたまえ。
 導きたまえ。
 我を救いたまえ。

 神に、栄光あれ。

 そう祈られた瞬間、その方は、まばゆいばかりの、光に包まれた。
 そして、やがてその方は、光の中に消えてっいた。
 その方の話を聞き終えた時、私は、なぜか涙が、頬を伝わって止めどもなく流れたのです。
 そして、幸せで満ち足りた気持ちで胸が一杯になったのです。

 気がついたら、私は、元の部屋にいました。
 日の光が優しく私を包み込んでいたのです。





                         


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